舗装工事の作業手順とは?工事の施工目的や概要も紹介!
日本のあらゆる道に舗装工事が施されています。
車だけでなく、人や自転車などがスムーズに通行できるよう、アスファルトやコンクリートによってコーティングし、圧力を加えて固める舗装工事は日常目にする事の多い工事といえます。
特に日本では世界的に見ても道路の舗装率が高く、舗装工事が特に盛んな国といえるのです。
しかし、普段意識せずに舗装工事の現場を通り過ぎることも多く、どのような作業手順で行われているのか知らない方も少なくありません。
そこで今回は、そもそも舗装工事とはどのようなものなのかといった疑問をはじめ、舗装工事の作業手順やその施工目的も解説します。
舗装工事とはどのような工事?目的も解説
舗装工事とは簡単にいえば、地盤に対してアスファルトを敷いて固める工事です。
アスファルトなどを敷き詰めることによって、景観を美しく保つなどのメリットがあります。
この舗装工事の目的として挙げられるのが次の3点です。
・安全性の確保
・防塵やぬかるみ予防
・景観向上
3つの目的を解説
最も重要なこととして挙げられるのが安全性の確保です。
舗装工事を施すことで、適度な滑り抵抗を持たせるだけでなく、段差が少なくなることで車両の横転や歩行者のつまづきによる転倒といったトラブルを回避できます。
次に防塵やぬかるみ予防の目的でも重要です。
路面を舗装することによって、雨天時のぬかるみを予防したり、車の走行などで発生する粉塵を予防できます。
これによって周囲が汚れたり、空気が汚染されたりといった周囲の環境破壊を予防できるほか、ぬかるみによる車の走行不能といったトラブルも回避可能です。
最後が景観維持です。
周囲に粉塵が発生したり、ぬかるみを通過することで発生する泥水の飛び散り、さらに外見上も舗装材によって景観が美しく保てます。
このような目的から、全国各所で盛んに舗装工事が施工されています。
舗装工事の手順とは?
舗装工事の手順として、測量、路床工事、路盤工事、基層工事、表層工事の5ステップで行われます。
まず、実際の現場を確認して測量します。
ここで必要なマーキングを行い、施工時の目安とするほか、施工に必要な資材や機材さらには作業員の確保も並行して行います。
次に路床工事を行いますが、舗装工事をする場所を掘削します。
現場によって異なるものの約1メートル掘削することもあり、掘った後の溝に砂を敷き詰めて土台とします。
3ステップ目の路盤工事は、舗装工事の基礎作りのような工事です。
砕石を敷き詰めて固定し、荷重や衝撃を分散させる目的で施工します。
さらにローラーを使って締め固めて、基礎を固めます。
ここで用いる砕石は、粒の大きさ(粒度)を調整したものを使うことがほとんどです。
4ステップ目の基層工事は、アスファルトの混合物を敷き詰めていく工事です。
アスファルトの混合物が敷き詰められたところに、アスファルトを舗装するために使うアスファルトフィニッシャーという重機で敷きならします。
ちょうどトンボでグランドをならしていくような作業に似ています。
最後に表層工事として、アスファルトなど表面に敷き詰める部材を敷いていきます。
何層かに分けて敷き詰めていき、最後に重機で締め固めて舗装工事が完了します。
ここへ必要に応じてラインや模様を描いて仕上げることもあります。
まとめ
舗装工事は、車や人が安全で快適に往来するためにアスファルトやコンクリートを敷設する工事です。
今回は、舗装工事の作業手順を中心に解説を行いました。
舗装工事といっても各場所によって適したものを選ぶ必要があります。
そのため、予備知識として手順を知っておくことは重要なことといえるでしょう。
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