配管はさまざまな素材が用いられて水道やガス、プラントなど場所に対して最適な素材を選択しています。
そこで今回は、配管の素材について、どのような素材があり、用途や必要性に応じて選択される配管の内容について解説します。
配管には種類や用途がある
配管はガスや水道だけでなく特殊な薬剤やガスを流す流体のための配管といった種類の他、給水、排水といった使用目的でも使用する配管が異なります。
このように用いられている配管ですが、大きく分けると次のようなものが挙げられます。
1・金属(金属管):鋼、ステンレス、アルミ、銅
2・非金属(非金属管):合成樹脂など
これらがベースになってさまざまな配管が作られています。
それぞれどのような素材で、使用される用途は何なのかをみていきましょう。
強度がある金属管の種類と用途
金属管は文字通り配管に金属を使用する特徴があります
主なものとして次の種類が代表的です。
1.銅管
耐食性に優れているのが銅管です。
亜鉛や錫(すず)、場合によっては金や銀を配合することによって強度を出しているものもあります。
殺菌作用が強いため、エアコンの空気や冷媒の配管、さらに食品工場の給水管といった用途で利用されています。
2.アルミ管
アルミニウムのさびにくい特徴を活かした配管です。
ジュラルミンと呼ばれる銅、マグネシウムなどを配合した合金で強度を持たせた物を使用します。
熱交換器のような部品や船舶の配管によく用いられる素材です。
3.ステンレス鋼鋼管
ステンレス管は鋼に10.5%以上のクロムを配合した合金を指します。
さびにくく強度に優れており、リサイクルもできることから、注目されている素材で用途も幅広い特徴があります。
水を通す配管で積極的に使われている配管でもあります。
4.合金鋼鋼管
鉄に炭素を添加した鋼に対して、クロム、ニッケル、モリブデンなどの金属を配合したのが合金鋼管です。
低高温への耐久性を変えられる特徴から、用途に応じて加工をしていきます。
熱交換用の配管やプラントの加熱炉に用いられることが多いのも特徴といえるでしょう。
5.炭素鋼鋼管
鉄に炭素を加えた鋼でできており、リーズナブルな価格で調達できることから、さまざまな流体(水やガスなど)に用いられます。
軽量な非金属管の種類と用途
樹脂を使った非金属管も多くの現場工事で使用されています。
主なものとして次のものが知られています。
1.樹脂
樹脂を使った配管が樹脂管です。
硬質ポリ塩化ビニル管(塩ビ管)が代表的で一般住宅を始め大型建造物の埋設部分に使用されています。
耐薬品性が高く、成分による劣化が少ないことや扱いやすいことから使用される場所も多いです。
2.ポリブテン
ポリブテンは内部に炭化水素の2重結合を持ったポリオレフィンと呼ばれる樹脂を使ったもので、マヨネーズの容器をイメージすると分かりやすいでしょう。
こちらも耐薬品性が高く高温にも強いので、給水、給湯、冷暖房用などの空調設備の配管にも使われます。
3.架橋ポリエチレン
架橋ポリエチレン管は、ポリエチレンに電子線などの放射線照射や架橋剤の添加で強化した素材を使った配管です。
環境にも優しく耐用年数も長いことから住宅に積極的に使われています。
4.耐火二層管
耐火二層管は、樹脂管をモルタルでコーティングした配管です。
火に強く防火区画貫通箇所で積極利用されています。
まとめ
配管は、金属系のものと樹脂を中心とした非金属系のものに分けられます。
金属系は、鉄をベースに金属と合わせた合金や銅が用いられ、非金属系は樹脂に薬品を添加したリ、モルタルでコーティングしたものがあります。
いずれも必要な個所に用意して工事を施工しているのが特徴です。